動画の基礎知識 -手ブレについて

動画の基礎知識-手ブレについて

動画や写真を撮る上で気になる手ブレ。意図的にブレを発生させることもありますが、基本的にはなんとかして抑えたいもの。わかっているようでよくわからない「手ブレ」について今回はご案内致します。

どうしたら手ブレを抑えられるのか

まず一番ポピュラーな対策としては三脚を使用することです。

大体の方は察しがつくかと思いますが、三脚にカメラを載せることにより、人が手で持つよりも安定感が生まれます。
特に活躍するのが、ズームを使う時。
ズームをしたまま動くと被写体をカメラで捉えることが難しくなります。
でも、三脚に乗せると安定し被写体を捉えやすくなり安定した動画の撮影が可能になります。
カメラの重さや、撮りたい角度により高さなどが必要となりますので、用途にあった三脚で撮影を行いましょう。
スマートフォンでの撮影であれば、100円ショップや家電量販店などでも入手出来ます。

その他の手ブレ対策

三脚以外にも様々な対策する道具があります。
その一部をご紹介します。

1.ドリー

三脚で撮影する場合、致命的欠点があります。
それはカメラが動けないこと。

写真の撮影であれば動けますが、動画の撮影ではそうは行きません。

そのため、三脚の足にタイヤをつけてしまえ!
というのがドリーになります。

似たようなケースとしてレールを敷いてその上で撮影したり、クレーンに乗せて撮るという手法がありますが、
機材費やWEB動画ではあまり見かけません。

2.ステディカム

最近のWEB動画や、PVなどでよく安定した1カメ映像を見かけることはありませんが、それの撮影に使われるのがステディカムです。

道具としてはスタビライザーというカメラを安定させる仕組みのものになっていて、その見た目は様々です。
比較的最近では安価な物が多く出てますが、プロ様になるとそのお値段はピンキリです。
スマートフォン用や一眼レフデジカメ様であれば5000円くらいから入手が可能です。
最近、よく見かける自撮り棒もうまく活用すれば同じ様な撮影が出来なくは無いですが、若干の手ブレは出てしまいます。
ちゃんとしたステディカムであればカメラのバランスを取りますので、ぶつからない限り手ブレは発生しません。

3.ドローン

上記、映像ではドローンを使って撮影しています。(※弊社の制作物ではございません。)
ニュースなどでも話題になり、一般の方でも名前だけは聞いたことがあるのではないでしょうか。
ドローンの形状は様々ですが、一般的にはローター(回転翼)を複数搭載し安定した飛行が可能なマルチコプター型が主流です。
ラジコンヘリでも空撮は撮れますが、ドローンはGPSなどを利用して自動飛行出来る物まであります。
またドローンは小型の物が多いため、上記映像のようにラジコンヘリでは中々撮影出来ない室内の撮影などにも適しています。

プロといえど道具は使います

動画の場合、綺麗に撮影するためには上記の様な道具を使って撮影を行います。
人が息をして、心臓が動いている限り、手持ちでブレを解消することは難しいです。
クオリティーを求めるのであれば、機材が必要です。